赤ちゃんを抱っこすると腰が痛い【症例】|抱き上げ方と身体の使い方

赤ちゃんを抱っこしようとすると、腰が痛い。

ベッドや布団に寝かせようと前かがみになったとき、腰に痛みが走る。

抱っこするたびに腰がつらくなり、「このまま育児を続けて大丈夫なのかな?」と不安になることはありませんか?

産後は、授乳やおむつ替え、寝かしつけなど、赤ちゃんのお世話で前かがみになる機会が増えます。

しかも、赤ちゃんは日々成長していきます。

生まれたばかりの頃は気にならなかった抱っこも、体重が増えるにつれて、腰への負担を感じるようになることがあります。

「産後だから仕方ない」
「骨盤が歪んでいるのかな?」
「抱っこの仕方が悪いのだろうか?」

そんなふうに考える方もいるかもしれません。

しかし、抱っこによる腰の痛みは、骨盤だけで説明できるものではありません。

腰や股関節の動き、筋肉の状態、身体の支え方、そして赤ちゃんを抱き上げたり寝かせたりするときの動作など、さまざまな要素が関係している可能性があります。

今回は、赤ちゃんを抱っこすると腰が痛くなる理由と、毎日の育児で意識したい身体の使い方についてお話しします。

なぜ赤ちゃんを抱っこすると腰が痛くなるの?

抱っこは、赤ちゃんを腕で持ち上げるだけの動作ではありません。

赤ちゃんの重さを支えながら、自分自身の姿勢も保つ必要があります。

さらに、抱き上げる、抱っこして移動する、布団に寝かせるといった動作を何度も繰り返します。

こうした負担が重なることで、腰に痛みが出ることがあります。

① 赤ちゃんが成長するにつれて、身体への負担も変わる

生まれたばかりの頃は軽かった赤ちゃんも、月齢が進むにつれて少しずつ重くなっていきます。

赤ちゃんの成長はうれしいことですが、抱っこする側の身体にかかる負担も変わります。

例えば、赤ちゃんを身体から離して抱き上げると、身体にかかる負担は大きくなりやすくなります。

また、抱っこしたまま長時間立っていたり、片側に重心をかけて支えたりすることが続くと、腰やお尻まわりの筋肉にも負担がかかります。

以前と同じように抱っこしているつもりでも、赤ちゃんの成長によって、身体にかかる負担は変化しているのです。

② 腰だけで身体を支えようとしている

赤ちゃんを抱き上げるとき、腰を曲げたり、上半身を前に倒したりする場面があります。

このとき、腰だけを曲げて持ち上げようとすると、腰まわりに負担が集中することがあります。

一方で、股関節や膝も使いながら身体を動かすと、動作に合わせて負担を分散しやすくなります。

もちろん、腰を曲げること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、腰だけに頼るのではなく、股関節や脚も含めて身体全体を使えているかということです。

腰の痛みがあると、腰を動かさないように意識しすぎて、かえって身体がこわばることもあります。

痛みの状態に合わせながら、無理のない動き方を考えていくことが大切です。

③ 抱き上げるときだけでなく、寝かせるときにも負担がかかる

意外と見落としやすいのが、赤ちゃんを寝かせるときの動作です。

抱き上げるときは気をつけていても、布団やベッドに寝かせるときには、赤ちゃんを落とさないように身体を前へ伸ばすことがあります。

その際、赤ちゃんを身体から遠ざけたまま、腰を大きく曲げたり、腕を伸ばしたりしていないでしょうか。

こうした動作が何度も続くと、腰に負担がかかることがあります。

また、夜間の授乳や寝かしつけなどで疲れがたまっていると、普段は気にならない動作でも、つらさを感じることがあります。

抱っこの負担を考えるときは、抱き上げる瞬間だけでなく、寝かせるところまで含めて見直すことが大切です。

腰に負担をかけにくい抱き上げ方のポイント

では、赤ちゃんを抱き上げるとき、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。

まずは、毎日の動作で取り入れやすいポイントを紹介します。

① 赤ちゃんをできるだけ身体に近づける

赤ちゃんを身体から遠ざけたまま持ち上げると、腰にかかる負担が大きくなりやすくなります。

抱き上げる前に、可能な範囲で赤ちゃんを自分の身体に近づけましょう。

ただし、赤ちゃんの首や頭をしっかり支え、安全を確保することが最優先です。

② 腰だけでなく、股関節や膝も使う

赤ちゃんを床や低い位置から抱き上げるときは、腰だけを大きく曲げるのではなく、股関節や膝も曲げて身体を近づける方法があります。

そこから、赤ちゃんを身体に近づけた状態で、脚も使いながら立ち上がります。

ただし、痛みが強いときに無理にしゃがんだり、動作を変えたりする必要はありません。身体の状態に合わせて行いましょう。

③ 寝かせるときも、身体を近づける

赤ちゃんを布団やベッドに寝かせるときは、腕だけを伸ばして遠くへ置こうとせず、可能な範囲で身体を近づけます。

腰だけを大きく曲げるのではなく、股関節なども使いながら、ゆっくりと身体を動かしましょう。

ベッドの高さや寝かせる場所によって、動きやすさは変わります。

抱き上げるときと寝かせるときの両方を見直すことが、毎日の負担を減らすためのポイントです。

抱っこの腰痛は、身体の使い方だけが原因とは限らない

ここまで、抱っこや寝かせる動作についてお話ししました。

ただし、腰の痛みが出る理由は、動作の仕方だけではありません。

筋肉の緊張、腰や股関節の動き、身体を支える力、疲労や睡眠不足など、複数の要素が関係している場合があります。

また、産後の腰痛をすべて骨盤の歪みや筋力不足のせいにすることもできません。

痛みの出るタイミングや場所、動かしたときの変化などを確認しながら、身体の状態を考えていくことが大切です。

【症例】実際にあった、抱っこで腰の痛みが出ていたケース

当院には、20代の女性が来院されました。

ご主人からの紹介で、もともとはご家族でゴルフに出かけることも楽しみにされていた方です。

お子さんが生まれて9か月ほど経った頃、抱っこをするたびに腰の痛みが出るようになりました。

最初は1週間ほど様子を見ていたそうですが、痛みに耐えるのがつらくなり、当院へ相談にいらっしゃいました。

身体の状態を確認し、筋肉や関節の調整を行い、必要な部分にはテーピングも使用しました。

それに加えて、赤ちゃんを抱き上げるときや、布団に寝かせるときの身体の使い方についてもお伝えしました。

施術だけでなく、毎日の育児の中で繰り返す動作を見直すことも大切だと考えたためです。

その後、数回の来院を重ね、3回ほどで腰の痛みはなくなりました。

それからも、ご夫婦で身体の痛みが気になるときには相談に来てくださっています。

このケースでは、施術に加えて、普段の抱っこや寝かせる動作にも目を向けました。

もちろん、すべての方が同じ回数で改善するわけではありません。

ただ、痛みが出ている部分だけでなく、毎日繰り返している動作まで確認することが、身体の状態を考えるうえで役立つ場合があります。

抱っこによる腰痛が続くときは、無理をしないで

育児中は、腰が痛くても赤ちゃんのお世話を休むことが難しい場面があります。

だからこそ、痛みを我慢しながら無理を続けるのではなく、できる範囲で身体への負担を減らすことが大切です。

  • 可能であれば、家族と抱っこを交代する
  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 痛みが強くなる動作を無理に繰り返さない
  • 抱き上げ方や寝かせ方を見直す
  • 痛みが続く場合は、医療機関などで原因を確認する

また、腰の痛みに加えて脚のしびれや力の入りにくさがある場合、原因によっては医療機関での評価が必要です。

急に脚に力が入らなくなった、股の間やお尻まわりの感覚がおかしい、尿や便が出にくい・漏れるなどの症状がある場合は、速やかに救急医療を含む医療機関へ相談してください。

まとめ|赤ちゃんを抱っこすると腰が痛いときは

赤ちゃんを抱っこすると腰が痛くなる場合、赤ちゃんの成長による負担の変化や、抱き上げ方、寝かせ方、筋肉や関節の状態など、さまざまな要素が関係している可能性があります。

大切なのは、腰だけに原因を求めたり、骨盤の歪みだけで説明したりしないことです。

抱っこするときだけでなく、赤ちゃんを寝かせるときや、毎日の育児の中で繰り返している動作にも目を向けてみましょう。

「産後だから仕方ない」
「赤ちゃんのお世話があるから我慢するしかない」

そう思って、痛みを抱えたまま過ごす必要はありません。

痛みが続くときは、まず適切な医療機関で状態を確認し、身体に合った対応を考えていきましょう。

宮原・加茂宮・東大成など、さいたま市北区周辺で、赤ちゃんの抱っこによる腰痛にお悩みの方は、宮原1丁目整骨院 RAYへご相談ください。

加茂宮駅徒歩3分/宮原駅徒歩8分/無料駐車場あり

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